業務内容
業種
レンズのコーティング
職人の技で応える高精度な製品づくり
プロジェクターや医療機器などの光学レンズの加工分野において、性能を向上させるコーティング技術で高い評価を得ています。
お客様のさまざまなニーズに真摯に向き合い柔軟に対応することで、よりよい製品づくりを長年の経験と知識を持った職人の力を駆使し、手作業にて確かなものづくりを追求しています。
お気軽にお問い合わせください。
コートの種類
ARコート
ARコートとは(Anti-Reflection Coatingの略で)、レンズやガラス表面の反射を抑える誘電体反射防止膜です。
ガラスの表面反射を1/10程度に抑える事が可能で、光の透過性を高めます。
ゴーストや映り込みも軽減され、視界をクリアにします。
単層コート
単層コートは、レンズやガラス表面にMgF2を1層施した反射防止膜です。コーティングの施されていない状態と比べると、かなり像は明るくなります。
可視用のマゼンタコートだけでなく、波長の御指定も承ります。
Vコート
VコートはARコートの一種で、単一波長を低反射に抑える反射防止膜です。
単層膜に比べ、より高い透過性を得られます。
可視マルチコート
複数層からなる、可視域(主に400nm~700nm)での反射防止膜です。
メガネやカメラレンズ、ディスプレイなど、様々なデバイスに利用されます。
グリーンマルチ
グリーンマルチは可視マルチコートの一種で、反射色が緑色になるように設計された多層ARコートです。
お客様のご希望の色合いの反射色にする事も可能です。
ワイドバンドARコート
ワイドバンドARコートとは、一般的な可視マルチと比べ広い帯域の光に対して反射率を抑え、透過率を高める反射防止膜です。
画像だけでなく紫外線や赤外線を利用して、センサーや検知機能を持たせる事が可能です。
HRコート(誘電体)
誘電体ミラー(Dielectric Mirror)は、ガラス表面に多層膜を重ねて作るミラーです。
金属ミラーよりも耐久性が高く光のロスが少ないため、99%以上の高反射率(High Reflection)にする事も可能で、高いパフォーマンスを発揮します。
金属膜ミラーと比べ、広帯域を鏡面にする事が困難なため目的に合わせた設計が必要です。
レーザー装置や光通信・望遠鏡・分析機器など様々なアプリケーションに使用されています。
ダイクロイックミラー(誘電体)
ダイクロイックミラー(フィルター)は、特定の光を反射し、他の特定の光は透過させるなど、光を分離させる特性を持つ光学部品です。
数十層の膜を重ねた構造からなり、レーザー装置・プロジェクター・光学機器などに利用されています。
誘電体膜により構成されているため、光のロスも少なく必要な光を高精度に分離できます。
各種ハイパワーレーザー対応
高出力レーザーの代表的なND:YAG Laser。基本波(1,064nm)だけでなくSHG(532nm),THG(355nm),FHG(266nm)のARやHR、ダイクロイックミラーなど損傷しきい値の高い光学素子。
ナノ秒・ピコ秒や超短パルスのフェムト秒などのパルスレーザーだけでなく連続波のCWレーザーなど、様々な波長帯・仕様にお応え致します。
アルミミラー(金属膜)
アルミコート(Aluminum Coating)は、光学素子の表面にアルミニウムを蒸着する事で広帯域を高い反射率(90%~95%)の鏡面にするコーティングです。
誘電体多層膜と比べ低コストに抑えられ、リフレクターやプロジェクターの反射板などにも使用されます。
誘電体膜より外的耐久性は劣るため保護膜を付けた方が良いですが、銀コートや金コートよりも変色しにくく、物理的に硬くキズが入りにくく、紫外域でも高反射を保てるという特徴もあります。
Agミラー(金属膜)
Agミラー(銀ミラー)は、光学機器や複写機・カメラや天体望遠鏡・赤外線センサーなど幅広く活用されている反射鏡の一種です。
アルミミラーよりも高い反射率を有するのが特徴です。
アルミミラーと比べ、短波長(紫外線)のミラーには向かず耐久性は低く腐食しやすいため、耐久性を高めるための保護膜が必要です。
撥水コート
撥水コート(Hydrophoric Coating)は、汚れや水を弾く性質を持つ機能膜です。
撥水コートにより摩擦係数が低くなり表面が滑りやすくなるため、キズも入りづらく、付着防止効果があります。
また、透過性も高いため性能を落とすことなく効果を発揮します。
メガネやディスプレー、カバーガラスなどに利用されています。表面の水分や指紋や油分、汚れなどを容易に落とす事ができます。
紫外線~近赤外線コート
殺菌・滅菌効果に有効な光や分析・認識の光源としてなど、様々な分野で紫外線は利用されています。
ヒトの目に見え、照明器具・シグナル・ランプ・ディスプレイだけでなく、植物の成育に不可欠な可視光線。
光ファイバー・赤外線(ワイヤレス)通信・暗視カメラ・生体認証・糖度計などに利用されている近赤外線。
当社では約200nm(紫外)~約2500nm(近赤外)の波長域でのコートに対応致します。